私が新卒でハウスメーカーに入社した際に、
「住宅の営業をしています」と言うと、結構な確率で
「まぁ大変な仕事についたわね~」とマダムに言われていました。
20年ぐらい前の話なので、当時は今よりも離職率が高く、
実際私も中国エリア内で同期が35名いましたが、
今も残っている(多分)のは4名です。
4÷35=0.11。。。生存率 11%
離職率。。。89%!?( ´∀` )
当時会社から発表されていた離職率は当然こんなに高くありませんでした、
なぜなら、住宅メーカーが発表する離職率は、営業も~、経理も~、設計も~
工事も~全ての部署を含めた人員をベースに、全ての部署での離職者の数を発表しています。
あくまで私の感覚ですが、離職者の部署別の割合は下のようなイメージです。
営業職 70%
設計 20%
その他 10%
意外と設計職も離職される方が多い印象です。
ほとんどの理由は、「自分がやりたい業務ではない」
「意外と休みが自由に取れない」「労働・拘束時間が長い」
のどれかです。設計の方が辞められる際の理由に、パワハラや
数字が取れないからといった理由はほとんどないので、やりがいを求めて
辞めていかれる方が多いように感じます。
離職率の話に戻りますが、例えば1000人の従業員さんがいるハウスメーカーの場合、
大体の会社が500人が営業(売ることに関連する人)、
残りの500人が非営業(経理や総務、設計、工事等)部隊となります。
毎年新卒で5%の進入社員が入ったとして、営業職が25人、
非営業職が25人、ここから3年後の離職率を考えてみましょう。
厚生労働省の3年後離職率平均値の目安は3割程度(30%)とされています。
(この数字もそもそも高すぎると思うけど。)
50人入って3割辞める=15人退職してます。
退職した人を上記の割合(私の感覚)に当てはめると、
この15人の内、7割にあたる約11人が営業職です。
そうなると25人いた営業職が14人しか残っていません。
肌感覚として、まさしくこれぐらいです。
企業が出す離職率は、全体としての数字なので、営業職だけに限れば
かなり数値は上がると考えて選考に臨んでください。
担当の方に営業職のみの離職率が聞ければ一番良いと思いますが、
どの会社も教えてくれないと思います(言いたくないからね)
ここでお伝えしたいことは、営業職は向き不向きがハッキリしています。
どれだけ離職率が高かろうが、残る人は残ります、
先ほどの例でも14人は残っています。私の同期も4名残っています。
かくゆう私も、会社は変わりましたが、やっている内容や環境は似たようなものの中で、
20年ぐらい続いています。昔は普通に灰皿が飛んできたり(ガラスのやつね)、
蹴られる、殴られる、まぁ普通に傷害罪ですよね。そんな世界でも残る人は残るんです。
住宅営業という仕事は、ある意味では一番自由で、一日の行動ややらないといけない事を
自分で考えて予定を作らないといけません。誰も細かい部分まで指示してくれないので。
逆にいうとやる事が厳密に決まっていないので、自分のやりたいように仕事ができる自由は
あります。向いていると思った人は少々大変な環境でも頑張った方が良いと思いますし、
向いていないと思った人は早めに別の仕事を探したほうが良いと思います。
