住宅営業として大切なこと⑪            住宅ローンのプレッシャーを少なくする

住宅を購入するということは大きな住宅ローン(借金)を負うことになります。

多くの人はこの借金を嫌い、できる限り背負わない方が良いと思っています。

商談の途中で、「親からこんなに借金をするなんて馬鹿げている」と反対が入ったり、

「返せなくなったらどうしよう…」と不安にかられたり。

先日の建築工業新聞(業界内のマイナーな新聞で、住宅会社に勤めていると

3か月に1回ぐらい回覧されてくるやつ)で全国の住宅平均取得単価が5000万円を

超えていました。現在新築で住宅を建てる方で土地から買われる方は

地方でも4000万円以上、中核都市以上で土地代が2000万円を超えるような

エリアでは6000万円以上の総額で向かわれる方が多いと思います。

かつ多くの方が自己資金1割未満で計画されている現状なので、

ほとんどの方が4000万円~6000万円前後のローンを組まれることになります。

結論から言いますと、出来るだけローンを組んで向かわれた方が良いです。

理由は3点

①変動で0.7%前後、10年固定で1.2%前後の低金利で、個人さんに

こんな大金を貸してくれるローンは他に無いこと

②自己資金を増やすために賃貸住宅の家賃を払っていては、

本末転倒になること

6000万円の借入の場合(40年 金利1.2%)

月々 157,452円

5年で500万円貯めて、5500万円の借入の場合(35年 金利1.2%)

月々 160,436円

+家賃:仮に80,000円×12か月×5年=480万円

!!!???

賃貸に5年多く住んだのに損している!?

③今後も建築費は上がり続ける、金利も下がる可能性は低いと思われる

迷われている方は是非建築をいただければと思います。

それでも家を建てるのは不安!40年もローン払えないかもしれないと

思っている方へお伝えします。

極論ですが、40年ローンを払う必要はなく、万が一苦しくなった場合は

売却すればいいので、長期的に不安になられることはないです。

例えば40年返済で6000万円のローンを組んだ場合、

10年後には残債(残っているローン)は5000万円を切ってきます。

15年後には4000万円に近付きます。

こう考えれば、10年~15年住めば、中古住宅として売却できる金額になってくる

可能性が高いので、そこまで頑張れば大きく損はしません。

2026年入居分はまだ未定ですが、税金が戻ってくる住宅ローン控除を

利用できたり、子育てグリーンやGXといった各種国の補助金も利用できることを

考えると、売却時期にもよりますが、賃貸住宅で住んでいても大して固定費は変わらない

のです。私自身、家を建てたくないというご主人と、どうしても家を建てたい奥様の

間で上記のお話をして、10年なら頑張れるから建てますとい言われたことが何度もあります。

今のところ誰一人売却されていませんが…

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