住宅営業裏話④~工務店が倒産するまでの流れ お金払ったのに家が出来てないよ!!~

お金を払ったのに、家が出来ていない

家が完成していないのに、住むことができないのに

住宅ローンの返済が始まってしまう

そんな悲劇がなぜ起こるのか、そしてそんな悲劇に巻き込まれないよう

するにはどうしたいいのか

今回はそんな話をしようと思います。

まず、大前提として住宅を建てられる方全員に

工務店やハウスメーカーの倒産リスクがある事を認識してもらいたいです

2025年の建設業の倒産件数 2021件

もちろん開店休業状態の建築業者も含まれますが

中には前触れも無く急に倒産となった業者も多数あります

なぜ急に倒産となるか少しご説明しておきます

工務店や中小のハウスメーカーさんは、ご契約いただいたお客様から

契約時金としてお金を受け取ります、その後着工時に着工時金として全体の

8割のお金を受け取ります、最後の2割を引渡時金として受け取るのですが

着工時金として受け取ったお金で部材を発注していたら工事に間に合わないので

これから工事着工する人の部材や工事費には別のお客様から受け取った工事費を当てます

事業が順調で手持ちのお金がある業者さんなら何の問題もありません

ただ手持ちのお金が少ない業者さんならどうでしょう??

まわせるお金が無くなり、借り入れの返済も滞り、

払わないといけないお金>払えるお金

という構図になり、全てが止まってしまいます

一番の被害者はこの「止まった瞬間」にお金を払っているけど

まだ完成していない「施主様」です。

工務店やハウスメーカーが倒産するとどうなるか

その業者で建てた人が追うリスクは次のどちらかです

①アフターサービス・保証が受けられない(既に建物が完成している人)

②お金を先払いしたのに、建物が完成していない

①はまだ諦めがつくかもしれません

とはいえ約束された保証が少なくとも10年間(国が定めた瑕疵担保保証期間)は

受けられたはずの保証が受けられなくなり、万が一の雨漏れ等の補修費が自己負担となります

②は一番悲惨なケースです

建築工事費は一般的に

契約時 請負金額全体の3割の支払い

着工時 請負金額全体の5割の支払い

引渡時 残金部分の支払い

という風に、おおよそ3回に分けて建築費を業者に支払います

ほとんどの方が住宅ローンを利用されるので、ローンを利用(つなぎ融資)して

支払いを行います。一番大変なのは、着工時までに8割の費用を払っているのに

現場は何も無い状態で建築会社が倒産してしまうケースです

この場合、最悪のケースでは支払った8割の費用は一切戻ってきません

私のオーナー様の友人の方で、実際に払ったお金が戻ってこず

とはいえ土地も買ってしまって計画を辞める事は出来ないので

止む無く2倍の住宅ローンを組んで建築をされた方がおられます

建築費が元々3000万円であれば、8割に当たる2400万円が

戻ってこず、再度3000万円の融資を組み、最終的に3000万円の価値の

ものを建てるために、5400万円かかるという悲劇が生まれます

こんな悲劇に合わないようにどうすれば良いか??

対処法をご説明します。

①住宅保証機構や住宅あんしん保証等の保証制度が利用できる会社で建築工事を依頼する

建築業者の倒産に伴うリスクを軽減するための保証制度があります

住宅保証機構は請負契約金額の40%まで(諸条件あり)

住宅あんしん保証は請負契約金額の30%まで(諸条件あり)を保証してくれますが

前述した着工時までに8割の入金を済ませている場合

8割入金して4割までしか返ってこないので請負契約金額の4割はいずれにしても自己負担に

なりますが、リスクを軽減できる点と

少なくとも保証制度に加入している=倒産リスクを意識している会社

という安心感につながります

倒産リスクを意識していない工務店は以外と多く

テレビやネットニュースに出てくる記事の

被害を受けた施主様が依頼しているのはほとんどがこの保証に入っていません

住宅保証機構とあんしん保証制度は各ホームページにおいて

各都道府県の加入業者を検索できるようになっていますので

検討している会社があるかどうかを確認してみて下さい

 〇住宅保証機構(加入業者検索ページ)

住宅保証機構株式会社 事業者検索サイト

 〇住宅あんしん保証(加入業者検索ページ)

全国の届出・登録事業者検索|住宅あんしん保証 住宅瑕疵担保責任保険法人

※商品検索画面で住宅完成保証にチェックを入れて下さい

②倒産しそうにない会社(大手ハウスメーカーや大手工務店で建築する)

個人的にはこの方法が一番お勧めです。

①の保証を使っても、結局全額が補填されるわけではありません

大手ハウスメーカーや大手工務店は前述した保証制度とは別に

完成引渡ができるような体制づくりがそもそもされていることと

万が一倒産状態に近くなっても、規模が大きければ倒産という形に

ならない可能性があるためです。

分かりやすいところでいくとミサワホームさんがそうですが

ミサワホームさんは現在トヨタホームさん傘下ですが

その前に一度、産業再生機構による事業再生に入っています

ミサワホームさん単独での経営は難しくなっている証で

規模の小さい工務店であれば実質倒産してもおかしくない状態だったといえます

しかしハウスメーカーとしてのブランドや従業員数、倒産による他への影響

考えると、簡単に潰せない会社ともいえます

そうなれば今回のトヨタホームさんのような手を挙げる会社も出てくるわけで

規模が小さい工務店と比べると実質的な倒産リスクが低いといえます

人生で一番高い買い物と言われる住宅ですが

買い方や買う業者を多角的に判断することが重要です

タイトルとURLをコピーしました